2014年5月28日 19時30分開演 SHIBAURA HOUSE 5階
作:デヴィッド・オーバーン
翻訳・演出:詩森ろば
出演:清水穂奈美、佐藤誓。金丸慎太郎、李千鶴
全面ガラス張りの芝浦の新しいビル(建築設計は妹島和世のようでした)の5階で、そのガラス面を背景に、中庭のようなセットを組んでの公演でした。カーテンは客入れ時から開けてあり、周りのビルや東京タワーが借景で見えている環境です。この芝居のために場所を探し回り、宙に浮いているような不安定な心情にぴったりということでここでの公演となったようです。
まず第一に戯曲がとてもよく書けていて、飽きのこない構成で2時間以上退屈しないで見ることができました。また、主人公のキャサリン役の清水穂奈美が、認められない天才の葛藤を思い切りのよい演技で演じ、それを優しく受け止める父親役の佐藤誓とのバランスもよく好演でした。
秘湯残念なのは、仮設劇場のため、ガラス面にスポットが映り込んでしまい、せっかくの借景がずっと見えづらいままだったと言うことです。
風琴工房は初めて見ましたが、演技、演出の質も高く、私の中では、小劇団ながら「正統派演劇」の王道をいくという感じでした。
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