2015年3月17日火曜日

鵺的「丘の上、ただひとつの家」

2015年2月16日 14時30分開演 SPACE雑遊
作・演出:高木登
出演:奥野亮子、高橋恭子、平山寛人、宍戸那恵、古屋敷悠、生見司織、井上幸太郎、安元遊香
なぜかスケジュールが合わなくて見られない劇団のひとつだった鵺的を見ました。当日パンフレットによると、結成してから6年ということですが、6年間何をやってきたのかという感じでした。近親相姦というタブーをキーワードに家族とは何かを考えることがテーマだと言うことですが、テーマ以前に全てが表面的な記号にしか見えません。真面目に生きようとする人々がよく言えば端正で押さえた演技で、人生を刹那的に生きる人がラフでカジュアルな物言いをする、その基本的な演出自体が表面的すぎてみていられません。
転換も暗転つなぎばかりで、決まり台詞を言う、そして暗転。その繰り返しで、すぐ飽きてしまいます。これではテーマ自体も単なる記号にしか見えません。
脚本も演出ももう少し突き詰めてほしいものです。

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