2015年3月25日水曜日

ハツビロコウ「セルロイド」

2015年3月18日 19時30分開演 新宿スペース雑遊
作:鐘下辰男
演出:船岩祐太
出演:岩野未知、松本光生、内田健介、吉田裕貴
日本では珍しい「血」と「暴力」のにおいのする脚本家鐘下辰男と、他の小劇場とひと味違う演出家の船岩祐太の組み合わせと言うことで、役者についてはなんの知識もないまま見にいきました。
芝居は近親相姦と嬰児殺しを正面から扱った超シリアスなもので、ストイックに時には暴力的に進んでいきます。引きこもりの女とその父親と兄、なぜか町で拾ってきた若い男という関係の中で会話が進んでいく前半はまだよいのですが、後半になって全てが女の妄想であり、父と兄はもう死んでおり、町で拾ってきたと思っていた若い男は、自分で殺した赤ん坊であることがわかってくると、岩野未知の力量ではそれを支えきれず、どんどん尻つぼみになってしまいました。実に残念です。
これが旗揚げ公演だそうですが、もう一度見るかどうかは、次回の演目次第というところです。

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