2015年3月17日 19時30分開演 神奈川芸術劇場中スタジオ
原作:アントン・チェーホフ
演出:三浦基
出演:石田大、伊東沙保、阿部聡子、窪田史恵、河野早紀、小河原康二、小林洋平、岸本昌也、田中祐気
一部では「地点語」と呼ばれているらしい独特のイントネーションで台詞を語ることを唯一の武器として、生身のからだひとつで演劇に立ち向かう現場を見た思いです。これを見ると他の芝居がいかに様々なものに守られていたのかきづかされます。どちらがより良いという問題ではありませんが、ひょっとしたらここに今の演劇の最前線があるのかもしれません。
見終わって最初に思ったのは、チベット仏教の五体投地という言葉でした。全身を投げ出して聖地に向かう過酷な修行ですが、同じことを芝居においてしているのではないかという思いがしました。
この修行の先に新しい演劇があるのか、それとも袋小路なのか、まだわかりませんが、注意深く見守っていきたいと思います。
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