2015年3月25日 19時30分開演 新宿サンモールスタジオ
作・演出:富坂友
出演:塩原俊之、加藤隆浩、菊池奈央、ボス村松、斉藤コータ、川添美和、鹿島ゆきこ、熊谷有芳、沈ゆうこ、津和野諒、前田有里子、野澤太郎、浅越岳人
単純にタイトルに興味を引かれて見にいきました。
卒業式における「国旗掲揚」と「国歌斉唱」の取り扱いをネタにした芝居ですが、思想とか人権の問題を扱ったものではなく、あくまでもそれをネタにしたシチュエーションコメディです。それが証拠に、劇中で唯一、思想を表明する、ボス村松演ずる社会科教師はずいぶんとカリカチュアされていました。
こういったコメディと称する芝居を見るたびに思うのですが、コメディにはなによりも演出や役者にコメディのセンスが必要とだということです。間の取り方とか台詞の言い回しに独特のセンスが必要で、それができていないと観客は苦笑いしかできないという事態に陥ります。
この芝居ではラストのオチの付け方が無理すぎて、合意のための合意というか単なるツジマジあわせすぎて、笑うに笑えません。まるで途中打ち切りの連載漫画のラストのようでした。作者としては生徒自治原理主義者の生徒会長だけが賛成しないことで、バランスを取ったつもりかもしれませんが、全くそうなっていなくてやっつけ仕事とにしか見えませんでした。
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