2015年11月5日 19時30分 三軒茶屋シアタートラム
原作:サミュエル・ベケット
演出:藤田康城
出演:安藤朋子、山崎広太
もと転形劇場の女優安藤朋子とダンサー山崎広太による公演でした。演劇というよりは、演劇とダンスを包括するようなパフォーマンスアートといえると思います。
中年の男がベッドに座っている。窓の外を覗き、冷蔵庫の中を覗き、いつの間にか開いている扉を閉める。それを何度も繰り返す。そのたびにどこからともなく女の声がある女性の思い出を語る。やがて物陰から女が現れ、男の後をつけ回すようになる。最後にまるで男の心の中に入ってくるように、その女が扉から侵入してきたところで終わる。
山崎広太の動きは,ある時点でギアが変わったように変化します。まるで重力を感じていないように動き回り、びっくりしました。
それにしても、私はこのようなパフォーマンスを語る言葉を持っていないことを痛感しました。なにか抽象的な概念を具現化しようとしているらしいということはわかるのですが、それが何かということが言葉にできません。
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