2015年10月27日 15時開演 三鷹市芸術文化センター星のホール
作:ベルトルト・ブレヒト
演出・振付・構成:スズキ拓朗
出演:宮崎吐夢、ジョディ、エリザベス・マリー、スズキ拓朗、NIWA、田中美甫、今井夢子、増田ゆーこ、本山三火、池田仁徳、鳥越勇作、荒巻大道、新部聖子、岩坪成美、安部萌、伊藤直美、岩見和典、大橋昌広、肥沼勇人、志々目遙菜、清水美沙都、下西春奈、芹川直子、東ゆうこ、福井花、松隅加奈子、中井沙織、荒木亜矢子、渡部彩萌、小林らら、土屋杏文、三木万侑加、大塚由祈子、鷹野梨惠子、柏木俊彦、清水ゆり
「踊る戯曲シリーズ」も、「Friends」、「マッチ売りの少女」ときて3本目、当日パンフレットによれば「集大成」だそうですが、私の目には集大成失敗に見えました。
戯曲を踊るということは戯曲の解体に他ならないと思うのですが、前作2本は、「見知らぬ他人が家庭に侵入してくる」という抽象性の高いテーマであり、その抽象性が戯曲の解体とダンスによる再構築とうまくフィットしていたのですが、「三文オペラ」ではそうはいきません。
三文オペラは風刺劇であり、悪党大活躍の活劇の要素も強いからです。ストーリーは具体的で,それを面白くしていくためにはスピードと迫力が必要です。今回はそれを多数の役者を登場させることで乗り切ろうとしたようですが、成功はしていません。ザワザワした印象だけが残り、いつものステージングの見事さによる爽快感もありません。多分、オーディションで選んだメンバーといつもの役者陣との差が原因だと思います。
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