2015年11月22日日曜日

贅沢貧乏「みんなよるがこわい」

2015年11月22日 10時30分開演 三鷹駅北口三鷹共同ビル2階
作・演出:山田由梨
出演:青山祥子、大竹このみ、田島ゆみか、山田由梨
贅沢貧乏という劇団名が面白い事と、「家プロジェクト」という尖った活動をしていたということで見にいきました。
「家プロジェクト」というのは、一般的な小劇場を借りての公演では、時間が限られていて作品を成熟させることができないとして、一軒家を借りてそこで稽古をしてロングランの公演を行い、作品を完成形に近づけるとの考えに基づき、2014年の1年間に3本の作品上演を行ったのというものです。
この三鷹での公演は、「家プロジェクト」以後、初めての外部での公演となるようでした。
貸し劇場のスケジュールに制約を受けたくないという気持ちはわからなくはありませんが、それは制作側の気持ちであり、見る側には関係ないことです。「家プロジェクト」の作品を見ていないので今回の公演と比べることはできませんが、この作品を見る限り、際だって変わっているところもなく、若い女性クリエーターの気持ちを可愛く表していました。強いていえば会場選びにその特徴が出ていて、普通のビルの1室が女性のアパートにしつらえてあって、外からの扉を開けてアパートに帰ってくるという演出から始まるというあたりでしょうか。
物語は、フリーターの女性が部屋に帰ってくるところから始まります。帰ってすぐ寝てしまうと、女性の心の3つの性格がベッド下から現れてしゃべり出します。主な性格は、人見知りで臆病で心配ばかりしている。もう一つは,向こう見ずで思ったことを後先考えずに実行してしまう。最後の1つは、前の2つの性格を受け入れてある種悟っているような感じでしょうか。
その3つの性格の会話から、過去の後悔、将来の不安などが語られていきます。
よくあるといえばよくある設定ですが、どこかかわいらしいところが救いです。
頭でっかちな美大生という感じはぬぐえませんが、機会があればまた見たいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿