2012年12月27日 19時開演 下北沢シアター711
作:細見大輔 演出:大岩美智子(劇団ジュークスペース)
出演 : 陰山泰、有馬自由、有川マコト、細見大輔、加藤敦、山口森広、瓜生和成、野口かおる、生津徹
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野口かおるの芝居の魅力は、静から動、柔から剛、善から悪までの振れ幅の大きさとそのスピードとダイナミックさにあると思います。その芝居がより輝くためには、周りの役者たちの芝居がぶれないことが必要です。ベッド&メーキングスの舞台ではそのバランスがうまく取れていて、野口かおるの芝居を一層素晴らしいものにしていました。
今回の舞台では、残念ながらうまく行っていません。自分たちが楽しく芝居をしたいという思いが悪い方に働いて、各自の芝居の軸がブレブレで、その中に野口の芝居も埋没しがちで輝きが見られません。だいたい、楽に芝居をすることと楽しく芝居をすることは別の話であるはずなのに、楽しくするつもりで、楽しているようにしか見えませんでした。
ストーリーは、オードリー・ヘップバーンの「ローマの休日」のパクリで、野口かおるがヘップバーンの王女役なのですが、ラストの王女の務めを自覚して自国に帰るところなどは、ふざけているようにしか見えませんでした。どうみても、野口かおるに純真無垢な役は無理なので、別の演出を考えるべきだったと思います。
ナ・プロピレンの次回作を見ることはないでしょう。野口かおるは、3月に「レモンライブ」という公演があるようなので、もう一度見たいと思います。
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