2013年1月19日 14時開演 下北沢シアター711
作・演出:福田転球
出演:小椋あずき・佐伯太輔・シューレスジョー・大堀こういち・中道裕子
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjzStA7KiYEjr7C7Mea73YrM5pOFSh3DNfSw5x4Qem8Irx0kR5XA0DWgiEqlevajB2-dh9uIZEIwhbQjkrgv0hNvX_xpAsDXatsH6bVGaWhHlv_oFjT3Z8Bh9iZ0NjO4xvIHvHn44WBZTs/s320/%E3%83%8A%E3%82%AB%E3%83%9F%E3%83%81%E5%86%86%E9%99%A3.jpg)
実際に見てみると、始まった途端にこれは面白くならないという確信が100%持てるという、哀しくも腹立たしい芝居でした。シアター711のようなごく狭い空間での芝居では、演技しているとは思えないほど自然に見えるか、役者の地だと錯覚するくらい当て書きにするとか、何か一つ飛び道具的に武器を持つとかしないと、普通に芝居しても演技しているのがバレバレで、さみしい気分になるだけです。全員、演出家の指示を忠実に守って動いていることがミエミエで、面白い訳がありません。
チラシの裏の挨拶文によると、今まで知り合った人を集めて芝居がしたかっただけのようも読めます。もう少し、この戯曲をやりたいとか、この演出家とやってみたかったとか、具体的な目標がないとピントが甘くなって、面白くなりにくいと思います。
主宰の仲道裕子はよくいそうな小劇場の脇役タイプで、普通の舞台なら地道に舞台を支えて、芝居をキュッと締めることもできそうな感じでしたが、狭いところで台詞を言っただけで観客の関心を集めてしまうことに慣れていないのか、なかなかエンジンがかからないようでした。もう一人の女優、小椋あずきは、小さい体に大きな声、よく喋り、よく動く、飛び道具的なタイプで、狭いところではうるさいだけでした。男優陣は、全員、芝居がヘタなのに、あまりその自覚もないように見えました。
なかなかの残念な1時間半でした。
後日、中道裕子のプロフィールを検索したら、「特技 獅子舞」とありました。ひょっとしたらこれが飛び道具のつもりだったのかもしれませんが、見事に不発でした。
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