2013年1月1日火曜日

俺とあがさと彬と酒と「マボロシ兄弟 / ふたりマクベス」

2012年12月30日 15時開演 小竹向原アトリエ春風舎
「マボロシ兄弟」
作・演出:山崎彬 出演:谷賢一・岡崎あがさ
「ふたりマクベス」
作・演出:谷賢一 出演:山崎彬・岡崎あがさ
京都の劇団「悪い芝居」の山崎彬と、劇団「DULL-COLORED POP」の谷賢一が合体したプロジェクト。
悪い芝居は、今年、王子小劇場で行われた公演を見ておもしろかったし、谷賢一は劇団の芝居はまだ見たことがないが名前はあちらこちらでみかけるので、興味を引かれて見にいってきた。
「マボロシ兄弟」は、精神病院に隔離されているらしい兄と、その妹を中心に周りの様々な人々を二人でとっかえひっかえ演じていく形で舞台が進んでいくうちに、誰が実在で誰がマボロシかはっきりしなくなるのがおもしろかった。ラストで兄と妹だけになったところを見ると、すべて二人の妄想だったのだろうか。
「ふたりマクベス」は、マクベスとマクベス夫人の二人が、寝室で繰り広げるマクベスストーリーという形だが、三人の魔女もマクベスの台詞にしか登場しないし、動く森も登場しないので、気弱な年下のマクベスが年上のマクベス夫人に励まされて悪事を働くという形にしか見えない。山崎彬も小劇場百戦錬磨の岡崎あがさの前では、演技の堅さ、未熟さだけが目立っていいところなし。
谷賢一のホームベース「DULL-COLORED POP」の公演を見てみたいものだ。

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