2013年1月24日木曜日
毛皮族「ヤバレー、虫の息だぜ」
2013年1月23日 19時開演 座高円寺
作・演出:江本純子
出演 : 柿丸美智恵、髙野ゆらこ、羽鳥名美子、延増静美、高田郁恵、町田マタニティー、金子清文、江本純子
この芝居の問題点
1.
当日パンフレットに、「パリのクレジーホースを見て、このショーを毛皮族らしくやってみたい(パクってみたい)と言う思いで着想しました。」とあるが、ダンスが酷すぎてパクりになっていない。酷すぎるという自覚はあるらしく、ドタバタする演出はしてある(小道具を忘れる。マネキンを動かす機構がトラブる。)が、泥縄である。
2.
スケジュール管理の不備。妊娠は、自然の摂理であり、それ自体は喜ばしいことであるが、1週間前に突然臨月になったわけでもあるまいに、代役を準備していないのはあまりにもひどい。代役の代わりにマネキンをおき、録音した台詞を流すという演出は、機能していれば未だしも、ひたすらしらけるだけだった。観客をなめているし、観客に甘えているだけだ。これで良しとした時点で、演出家として芝居の制作者として、失格だと思う。それとも、代役が立てられない理由があったのか。もし、あったとしても、観客には関係ない話だし、百歩譲っても開演前に役者の降板を知らせ、見たくない客には返金する旨をアナウンスすべきだ。
3.
2.に関連して、劇中映像で、「人間は、日々、変わっていくもので、それに連れて芝居も毎日変わって行っても良いと、考えている。」というような妊娠による降板を正当化するような発言があったが、その考え方は認めるとしても、最低限のレベルは保証すべきだ。その保証もできないならば、公演形態を考え直すべきだ。例えば、料金を自由設定として観劇後、観客が自分で良いと思った金額をはらってもらうなど。
今回は、芝居の中身がどうのこうのという前に、制作体制があまりにもひどいので、それについて書きました。10年以上続いている劇団なのに、あまりにもひどい。まるで制作がいなくて、演出家が一人で演出も制作もしていて、手がまわらないかのようだ。それでも、芝居の出来がよければすべて良しなのかもしれないが、それは望むべくもなく全くひどいものだった。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿