2015年6月10日水曜日

ロロ「ハンサムな大悟」

2015年6月8日 19時30分開演 駒場東大前アゴラ劇場
作・演出:三浦直之
出演:篠崎大悟、板橋駿谷、亀島一徳、望月綾乃、森本華
ロロ名義としては,約10ヶ月ぶりの公演でした。あうるすぽっとプロデュースの「ロミオとジュリエットのこどもたち」からしても、約8ヶ月ぶりになります。
登場人物も5人と、私が見た中では最少人数です。というか、劇団員だけでやると、この5人でおしまいなのです。
主役の篠崎大悟以外の4人は、様々な役をとりかえひっかえこなしながら、大悟の一代記を語っていきます。また、台詞がほとんどモノローグであることも大きな特徴でしょう。会話は最小限で、物語はほとんどモノローグで語られていきます。
役柄の関係性も大悟との関係だけというシンプルさで、そのシンプルさが役者に大きな自由度を与えています。特にその影響が大きかったのが板橋駿谷で、彼のパワフルさが今まで以上に発揮されて、舞台上で輝いていました。また、森本華のかわいらしさも、十二分にでていました。
一番割を食ったのは、主役の篠崎大悟です。ラストの芝居をしめるモノローグで、力不足が現れて、フィニッシュ失敗の感じは免れませんでした。
装置の大転換、落書きのような線路が書いてある黒地がすりをめくり上げてミラーを見せ、大悟の姿をミラーにも写し込んで台詞を補強する仕掛けにもかかわらず、役者の力不足を補うには足らず、不完全燃焼のようなラストでした。

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