2014年10月14日火曜日

あうるすぽっとプロデュース「ロミオとジュリエットのこどもたち」

2014年10月2日 19時開演 池袋あうるすぽっと
原作:ウィリアム・シェイクスピア
脚本・演出:三浦直之
出演:後藤まりこ、永井秀樹、長田奈麻、日高啓介、伊東沙保、田中祐弥、北村恵、重岡獏、島田桃子、板橋駿谷、亀島一徳、篠崎大悟、望月綾乃
マチネの「小指の思い出」に続いて、大作家に挑む若手演出家という図式の、「ロミオとジュリエットのこどもたち」を、同じ日の夜に見ました。
450年前のシェイクスピアなら、直接本人から文句を言われることもないので、いっそ、気が楽かもしれません。
始まってすぐは、ロメオとジュリエットのセリフを荒っぽくなぞるだけで、これはどうなることかと思いましたが、一幕の終わり頃、一通りストーリーをなぞり終わると、突然爆発します。
「金色夜叉」や、「ラブストーリーは突然に」が、カットインしてきて、物語は、新しい方向に舵を切ります。
即ち、「ロミオとジュリエット」を元祖 ボーイミーツガールとして捉え、ボーイミーツガールの大集成を行おうとしたのです。その試みは、大成功とは言えないですが、可能性を見せるという意味では成功していたと思います。現在の三浦直之とロロとしては、これ以外にはあり得ないというような舞台となっていました。前作から目立ってきた三浦直之の演出の力業も、前回同様、良い方向に作用していました。
一応、あうるすぽっとプロデュースでの公演ですが、中身はロロだったと思います。ロロの今後がますます楽しみです。
役者では、伊東沙保が断トツで光っていました。シリアスでも、ファンタジーな演技も素敵でしたが、コメディでも存在感を見せていました。

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