2014年10月18日土曜日

4年ぶりのニューヨーク 05 「Cindella」

2014年10月18日 その2
夜はこの旅最初のミュージカル、「Cindella」をBroadway Theatreで見ました。
元々は、1957年にジュリー・アンドリュース主演でテレビ放送のために、リチャード・ロジャースとオスカー・ハーマンスタイン・ジュニアが書いた曲と脚本を基に、舞台版としては制作された物となります。
自分のアイデンティティに悩む王子が国の民主化に目覚め、自分を取り戻して結婚するなど、いわゆる童話の「シンデレラ」と、少しストーリーが変わっていますし、登場人物もかなり増えていました。
この無自覚な者が自我に目覚めて成長するというテーマは、このミュージカルの成り立ちにも重なり、主役の二人にもオーバーラップします、特にシンデレラ役の子は、21歳での主役抜擢、しかも黒人であると言うことで、2重、3重にイメージが重なり、舞台を補強します。
主役の個性のなさは、周りの継母、腹違いの姉妹、魔女、大臣などのキャラクターと、演技力で支えていくという割り切り方は見事で、成功してると思います。
特に、魔女役はあまり必然性もないのに、大げさなドレスへの早替わりをしたり、フライングしながら歌ったりと、大活躍でした。
来年早々のクローズが決まってしまったので、最後のてこ入れのせいかもしれませんが、ブロードウエイのプロダクションの考え方が、よくわかる作品でした。

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